よこなのへたのよこずき

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株式会社マイクロアドを退職しました

しました。正確には、します。

2015年3月1日に入社したマイクロアド、2017年4月27日が最終出社日でした。5月15日から次の会社でお世話になります。

マイクロアドはプログラミングをはじめ技術者として必要な基礎が全くない私を採用し、育ててくれた場所です。感謝の気持ちと愛はとどまるところを知らないぜ。

これまでを振り返る

入社してからの3ヶ月

PCを作ったりJavaで課題をやったりSwiftでアプリを作ったり小さな案件を担当したり・・・色々お勉強の期間でした。
日々新しいことが分かる喜びにわくわくしつつも、前の会社(そこそこ大きいSIer)との雰囲気のギャップに戸惑い、必要以上は喋らないようにしたり、お手洗いとかもコソコソ行ったり、それはそれは大人しく過ごしていたのが懐かしいです。

3ヶ月経ったとき

京都オフィスへ移りました。期間的にも、内容的にも、私のマイクロアドライフは京都での生活がメインで、オフィス、メンバー、町、すべてが本当に大好きです。
マイクロアドのサービスの根幹とも言える、広告配信サーバの開発を担当し、Scalaにも出会い、チャレンジングな日々を過ごしました。特に初めてScalaの案件をやったときは慣れるのに時間がかかって、一生終わらないのでは・・・と焦ったのを覚えています。

大事なことをたくさん教わりました。分かりやすい例で言うと、読みやすいコードを目指すこと、テストを書くこと、コードレビューをすること・・・「コミュニティではよく聞くけどやったことがなかったもの」が当たり前になって、開発の楽しさ、学ぶことの面白さ、先輩の偉大さなどを日々感じていました。

経験も技術もあるメンバーに囲まれていたのもあって、開発だけではお役に立てないと思い、自分が出来ることや得意なことを見つけることの大事さにも気付かされました。自分の場合はせっせとwikiを書いたり*1、広報や採用の方も頑張ったり、営業さんと話をしたり、コミュニティ活動したり…そのあたりは、マイクロアドにおいて他のエンジニアに負けないくらい丁寧にやってきたつもりです。
余談ですが…↑こんな感じで外向けに色々やってきた結果起きたいいことの話。ある営業さんが「怪しい会社かと思ったけどよこなさんがいる会社だから大丈夫ですね」って話聞いてもらえたことがあるんだそうです。これは本当に嬉しかったです。ちょっと話盛ってるかもしれませんがw

いやぁ話を戻しまして。移住したての頃すごく楽しかったなー。思い出が美化されているだけかもしれませんが、大した責任もなく守られた存在だったのでしょう、毎日呑気に幸せに暮らしていました。引っ越した2015年夏の明るい京都オフィス(大きな窓があるのです)のようすが目に焼き付いていて、時々とてもハッピーな光景として思い出します。きっと一生忘れないと思います。

あと京都メンバーとは美味しいものたくさん食べにいったし、旅行もしたし、ビール工場も行ったし、おうちにもお邪魔させていただいたし、仕事以外の思い出もいっぱいです!

1年ちょっと経ってから

あるとき、それまでのように京都のチームで仕事をする体制が終わりました。試験的にスクラムでの開発をやってみるチームに入れてもらい、(今思えばそういう構成は避けたほうがよかったかなと思うものの)東京のメンバー10人弱と京都の自分というメンバーで1つのプロダクトを担当することになります。扱うシステムも、配信サーバのみならず、広告の管理画面とかログの転送処理とか、多岐に渡るようになりました。

ここからは少し大変でした。京都では自分だけ違うチームに属している、スクラムをやるチームでは自分だけ京都にいる、という形になってしまったので、どこにも100%の所属意識がなくなったというか、妙な疎外感があったというか、まぁしばらくは辛かったです。
ですが、それは自分にとってマイナスではなくて、常に「どうしたらいいかなー」を考えさせてくれる成長の機会でした。そして、メンバーと意見交換し、ちゃんと分かってもらって少しずつ改善も出来ました。今も東京で同じメンバーと仕事をしていますが、本当にいい雰囲気で、楽しく働きやすいチームです。多分社内で優勝。(と思っているw)

あとは先に述べた通り色々なシステムを見るようになったのも勉強になりました。それまでやってた広告配信サーバは、リクエストを受ける→DBに登録されている情報を参照する→色々処理するw→レスポンスを返すというのが役目ですが、じゃぁそのDBのデータはどこからくるのかというと管理画面なわけです。しかし完全分業だった頃は管理画面の仕様などほぼ知らないまま作業していたので、処理の意味がよく分からなかったり、これは仕様だ・・・と曖昧なまま片付けていたりしたことも多々ありました。
システム間の関わりを理解出来るようになってからは案件の目的が分かりやすくなったり、提案の方向性を定めやすくなったりした気がしています。また、営業さんと話すたびに、コアの部分な開発だけでは自分がやりたいことは出来ない*2と感じていたため、新たな視点を身につけられたのはありがたいことでした。

スクラムが始まった頃を振り返ると、チームとしても個人としてもよくなったことがたくさんあるなぁと感じます。もちろん現実は美しいだけのものではなく、誰かとぶつかることや愚痴を言うことやお酒を飲みすぎる*3ことは幾度もありましたけども。

最後の3ヶ月くらい

東京に来ました。京都が好きすぎて考えないようにしていましたが、やっぱり新しい体制で上手く仕事をやるには東京に来たほうが色々スムーズなのは明らかだったので心を決めました。

移動してからは、チャットに長文を打たなくても人とコミュニケーションが取れるってこんなに素晴らしいんだな、と改めて感じる日々でしたw*4仕事だけじゃなく、ランチ一緒に行こうぜとか、対面でしか分からない面白いネタを共有できるとか、そういうところにも私は結構幸せを感じていました。「ちょっと私コミュニケーションに飢えてます」とか言って、毎日たくさん話していた気がします。

スクラムもより上手く回るようになりました。まだまだこれでOK!とは言えないかもしれません*5が、皆で考えながら良くしていけていました。

つまり

働きやすくていい会社だったなと思います。もちろんプンプン٩(๑`^´๑)۶ということもたくさんありましたよ。でも今思えばあまりに些細なことか、自分の視野が狭く未熟なだけだった気がします。
学んだことたくさん、素晴らしい出会いたくさん、やっぱり感謝がつきません。

ついでに入社前のこと

転職のとき、マイクロアドの面接は一発目でした。直感でここがいい!と思って、でも一応ほかも見てみて、やっぱり結局入社してました。内定をいただいたときのウキウキは忘れません。 そういえば面接も印象的で、メモ取ろうとしたけど持っていったボールペンのインクが絶望的になく、仕方ないから筆圧高めに書いてあとで何とかしようって透明のノートを生成していた記憶があります。「え、あぶり出し風?」と面接官がペンを貸して下さいました。そんな奴が面接に来たら気持ち悪いだろ、と強く思いますがあたたかいですね・・・(恥ずかしい)

そして、何の力もないけどついていけるかな、とか、間違って採用したのではないか、面接官を騙してしまったのではないか、ととにかく自信がなくて異常な不安とともに入社を待ったなーとwあははは・・・
転職先は不安なくらいがいいよ、きっと。

これからを簡単に語る

決まっています。スタートアップです。というざっくり。詳細はまた少しずつ明らかにします(ということでご存知のみなさま、入社するまではオフレコでお願いいたします〜)。

何故また転職を

2年ごとに仕事を変えて、ジョブホッパーを目指しているわけではないんですよ・・・

まだ形が出来ていないものを作り上げる、という挑戦がしたかったこと。この人と働きたい!という方のいらっしゃる職場に身を置けるチャンスをいただけたこと。色々ありますが、この2つが大きいです。
そこそこ歴史もあり組織が大きくなっているマイクロアドとは違ったことが出来るのではないかなと思い、割とスピーディに決めてしまいました。しばらくは転職するつもりもなかったので、自分でも意外な、しかし幸運な出来事です。この会社にこのフェーズで入るチャンス、逃すわけにはいかない!!!という感じです。わっくわく。

行った先で自分にどんなことが出来るのか、どうやったら価値を出していけるのか、まだぼんやりとしたイメージしかありませんが、がむしゃらに頑張って見つけていきたいと思います。

さいごに

転職を検討するにあたり、色々な方にお話を聞かせていただきました。
世の中にはどんな会社があるのかなー、皆さんどんなことを考えて働いているのかなー / 会社を選んでいるのかなー、とか先輩方に聞いてみたくて、主にJavaコミュニティの皆さんに声をかけまくって、勉強させていただきました。貴重なお話聞かせてくださった方々、会社にお誘いくださった方々、本当にありがとうございました><何かで恩返しできたら幸いです。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

やってみたかったやつ

ウィッシュリスト

('ω')ウフフ

いや〜長くなってしまった―

*1:あまりドキュメントがある感じではなかったので、教わったことを色々記録した。後から入ってきた人に役立ったと言ってもらえて嬉しかったな―。

*2:様々な方と話すうちに、エンジニアリングだけを極めるというよりも、人と話して課題を解決できるようになるとか、チームを良い方向に導くとか、人間の絡む部分?で仕事をしたいと思うようになっていたのだ。

*3:これは仕事関係なくいつものこと説ある。

*4:リモートワークも、同じところに集まって仕事するのもそれぞれにいいところがあるわよね〜という感じ。どちらかに縛られるのではなく、両方の選択肢があるといいよねって。

*5:そもそもこれでOK、とかいう状態はないでしょうが。