npm/docsで学ぶ英文法①
最近、暇つぶしに訳しています。 https://github.com/npm/docsgithub.com
おかげでtypoを見つけてPRを出すことも出来ました('_')
なかなかマージされないけどね…
https://github.com/npm/docs/pull/781github.com
さて、
読んでいる中で特徴があるなと思った英文を取り上げて分析する
という遊びをします。
ひとつめ👀
This makes it possible for you to compose larger, custom solutions out of these small, shared building blocks.
ポイント
- SVOCと形式目的語のあわせ技が使われている
①SVOC部分はここです。
make
はSVOCの形を取れる代表的な動詞ですね。
②形式目的語はここです。
It is possible for [人] to [動詞]
は[人]が[動詞]できる
の意でよく使われますが、
SVOCと合わさって学校のテストに出そうな構文になっています。
- composeの目的語が分かりづらい
これは・・・文法的なトリックというより単純におかしい、
あるいは私の読み取りが完全に誤っている気がします。
まず、compose
は自動詞だと「作曲する」というような意味になるので、
文脈的に他動詞である可能性が高いです。
他動詞ということは目的語が必要なので
compose
の後にある名詞をピックアップすると、solutions
とblocks
のみです。
動詞との位置関係からしてsolutions
が目的語であると予想できます。
しかしここで問題が…。solutions
を修飾すると思われるlarger
とcustom
の間に
and
がないのが不自然な気がするんですよね―。
larger, custom solutions
をlarger and custom solutions
と同意と捉えて良いならば*1
文として意味も通ります。
でも2つの単語を繋げるとき、カンマってandの代用になるのか…?
という疑問が残っておりよく分かっていません😂
ひとまずlarger and custom solutions
説を採用して先に進みます。
文のつくり
構造はこんな感じになります。
訳
疑問は残りますが訳してみると
これはあなたが、小さな共有された部品から より大きくカスタマイズした解決策を生み出すことを可能にします。
前とのつながりを考えつつ自然な日本語を目指す(難しい...)と
そうすることで、共有された小さな部品を組み立てて、 より大きくカスタマイズされた解決策を生み出すことが出来るのです。
できたใ(^▽^ )ว ใ(^▽^ )ว ♬♬ちょっとセンスないな。
ふたつめ👀
name: defaults to author name unless in a git directory, in which case it will be the name of the repository
nameという項目の説明なのでこんな形になっていますが、次の文で考えてみます。
A name defaults to author name unless in a git directory, in which case it will be the name of the repository.
ポイント
- Unlessで始まる副詞節の主語が省略されている
主節と副詞節の主語が同じ場合、副詞節の主語とbe動詞は省略できます。
ここではa name
が主語なので、
unless it (a name is) in a git directory
が省略された形ということになります。
- 関係形容詞のwhichが使われている
後半のin which case
は前置詞 + which + 名詞
という形でしばしば使われる
関係形容詞(関係代名詞の一種)というやつです。
which
で前の文を受け、case
を修飾しています。そこに前置詞のin
がついているので、
日本語にあてはめると次のような感じになります。
文のつくり
構造を捉えます。
訳
以上をふまえて訳すと
nameのデフォルト値は、Gitディレクトリの中にない場合、authorの名前です。 その場合、それがnpmリポジトリの名前となります。
となるかな?
できたใ(^▽^ )ว ใ(^▽^ )ว ♬♬
と思ったものの、npm init --yes
をしてもそんな挙動にならない件…
Gitディレクトリにあろうがなかろうが、Macのディレクトリ名になる…
疑問
author name
に冠詞がないのはなぜだろう。固有名詞的な扱いをしているのかな?
ふぁ〜〜〜みっつめ👀もあったのですが、疲れたので終わりにしますw
うぅ、何気に難しかったです。
しかも
なんかのドキュメント読んでて英語の構文が難しいと感じる場合、本当に複雑なケースとただネイティブじゃない人が書いててカオスなケースがあるので判断が難しい。
— よこな / Ayana (@ihcomega) December 11, 2016
って思っているので、文法的に正しいものだけを信じる力が必要です。
今回は2つとも不安を残しているので、間違っているのかもしれない。
ただこれだけは言える!
単語の意味だけ調べて雑に英文を読むのでなく、
構造を意識しないと間違いや理解不足のもとなので文法とても大事!!!
特に長文とか複雑な文で「?」となったときは
こんな風にSとかVとか書いたり、文法的な根拠から推理するのがよい訓練になると思っています。
文型(SVCとかSVOOとかいうアレです)把握が苦手な人とかいたら喜んで勉強会したい。どうなんだろう。
*1:small, shared building blocksも同様。